慕振勇士之名歌一首[并短歌] (Manyoshu 4164)

知智乃實乃
父能美許等
波播蘇葉乃
母能美己等
於保呂可尓
情盡而
念良牟
其子奈礼夜母
大夫夜
<无>奈之久可在
梓弓 須恵布理於許之
投矢毛知
千尋射和多之
劔刀
許思尓等理波伎 安之比奇能
八峯布美越
左之麻久流
情不障
後代乃 可多利都具倍久
名乎多都倍志母

Modern Japanese

ちちの実の
父の命
ははそ葉の
母の命
おほろかに
心尽して
思ふらむ
その子なれやも
大夫や
空しくあるべき
梓弓 末振り起し
投矢持ち
千尋射わたし
剣大刀
腰に取り佩き あしひきの
八つ峰踏み越え
さしまくる
心障らず
後の世の 語り継ぐべく
名を立つべしも

Hiragana Pronounciation

ちちのみの
ちちのみこと
ははそばの
ははのみこと
おほろかに
こころつくして
おもふらむ
そのこなれやも
ますらをや
むなしくあるべき
あづさゆみ
すゑふりおこし
なげやもち
ちひろいわたし
つるぎたち
こしにとりはき
あしひきの
やつをふみこえ
さしまくる
こころさやらず
のちのよの
かたりつぐべく
なをたつべしも

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