三年丙寅秋九月十五日幸於播磨國印南野時笠朝臣金村作歌一首[并短歌] (Manyoshu 935)
名寸隅乃
船瀬従所見
淡路嶋
松<帆>乃浦尓
朝名藝尓
玉藻苅管
暮菜寸二
藻塩焼乍
海末通女
有跡者雖聞
見尓将去
餘四能無者
大夫之
情者梨荷
手弱女乃
念多和美手
俳徊
吾者衣戀流
船梶雄名三
船瀬従所見
淡路嶋
松<帆>乃浦尓
朝名藝尓
玉藻苅管
暮菜寸二
藻塩焼乍
海末通女
有跡者雖聞
見尓将去
餘四能無者
大夫之
情者梨荷
手弱女乃
念多和美手
俳徊
吾者衣戀流
船梶雄名三
Modern Japanese
名寸隅の
舟瀬ゆ見ゆる
淡路島
松帆の浦に
朝なぎに
玉藻刈りつつ
夕なぎに
藻塩焼きつつ
海人娘女
ありとは聞けど
見に行かむ
よしのなければ
ますらをの
心はなしに
手弱女の
思ひたわみて
たもとほり
我れはぞ恋ふる
舟楫をなみ
舟瀬ゆ見ゆる
淡路島
松帆の浦に
朝なぎに
玉藻刈りつつ
夕なぎに
藻塩焼きつつ
海人娘女
ありとは聞けど
見に行かむ
よしのなければ
ますらをの
心はなしに
手弱女の
思ひたわみて
たもとほり
我れはぞ恋ふる
舟楫をなみ
Hiragana Pronounciation
なきすみの
ふなせゆみゆる
あはぢしま
まつほのうらに
あさなぎに
たまもかりつつ
ゆふなぎに
もしほやきつつ
あまをとめ
ありとはきけど
みにゆかむ
よしのなければ
ますらをの
こころはなしに
たわやめの
おもひたわみて
たもとほり
あれはぞこふる
ふなかぢをなみ
ふなせゆみゆる
あはぢしま
まつほのうらに
あさなぎに
たまもかりつつ
ゆふなぎに
もしほやきつつ
あまをとめ
ありとはきけど
みにゆかむ
よしのなければ
ますらをの
こころはなしに
たわやめの
おもひたわみて
たもとほり
あれはぞこふる
ふなかぢをなみ
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