令反<或>情歌一首[并序] / 或有人 知敬父母忘於侍養 不顧妻子軽於脱l 自称<倍>俗先生 意氣雖揚青雲之上 (Manyoshu 800)

父母乎
美礼婆多布斗斯
妻子見礼婆
米具斯宇都久志
余能奈迦波
加久叙許等和理
母<智>騰利乃
可可良波志母与
由久弊斯良祢婆
宇既具都遠
奴伎都流其等久
布美奴伎提
由久智布比等波
伊波紀欲利
奈利提志比等迦
奈何名能良佐祢
阿米弊由迦婆
奈何麻尓麻尓
都智奈良婆
大王伊摩周
許能提羅周
日月能斯多波
雨麻久毛能
牟迦夫周伎波美
多尓具久能
佐和多流伎波美
企許斯遠周
久尓能麻保良叙
可尓迦久尓
保志伎麻尓麻尓
斯可尓波阿羅慈迦

Modern Japanese

父母を
見れば貴し
妻子見れば
めぐし愛し
世間は
かくぞことわり
もち鳥の
かからはしもよ
ゆくへ知らねば
穿沓を
脱き棄るごとく
踏み脱きて
行くちふ人は
石木より
なり出し人か
汝が名告らさね
天へ行かば
汝がまにまに
地ならば
大君います
この照らす
日月の下は
天雲の
向伏す極み
たにぐくの
さ渡る極み
聞こし食す
国のまほらぞ
かにかくに
欲しきまにまに
しかにはあらじか

Hiragana Pronounciation

ちちははを
みればたふとし
めこみれば
めぐしうつくし
よのなかは
かくぞことわり
もちどりの
かからはしもよ
ゆくへしらねば
うけぐつを
ぬきつるごとく
ふみぬきて
ゆくちふひとは
いはきより
なりでしひとか
ながなのらさね
あめへゆかば
ながまにまに
つちならば
おほきみいます
このてらす
ひつきのしたは
あまくもの
むかぶすきはみ
たにぐくの
さわたるきはみ
きこしをす
くにのまほらぞ
かにかくに
ほしきまにまに
しかにはあらじか

Rate this poem: 
Translation: 
Language: 

Reviews

No reviews yet.