従京師来贈歌一首[并短歌] (Manyoshu 4220)
和多都民能
可味能美許等乃
美久之宜尓
多久波比於伎C
伊都久等布
多麻尓末佐里C
於毛敝里之
安我故尓波安礼騰
宇都世美乃 与能許等和利等
麻須良乎能
比伎能麻尓麻仁
之奈謝可流 古之地乎左之C
波布都多能
和可礼尓之欲理
於吉都奈美 等乎牟麻欲妣伎
於保夫祢能
由久良々々々耳
於毛可宜尓 毛得奈民延都々
可久古非婆
意伊豆久安我未
氣太志安倍牟可母
可味能美許等乃
美久之宜尓
多久波比於伎C
伊都久等布
多麻尓末佐里C
於毛敝里之
安我故尓波安礼騰
宇都世美乃 与能許等和利等
麻須良乎能
比伎能麻尓麻仁
之奈謝可流 古之地乎左之C
波布都多能
和可礼尓之欲理
於吉都奈美 等乎牟麻欲妣伎
於保夫祢能
由久良々々々耳
於毛可宜尓 毛得奈民延都々
可久古非婆
意伊豆久安我未
氣太志安倍牟可母
Modern Japanese
海神の
神の命の
み櫛笥に
貯ひ置きて
斎くとふ
玉にまさりて
思へりし
我が子にはあれど
うつせみの 世の理と
大夫の
引きのまにまに
しなざかる 越道をさして
延ふ蔦の
別れにしより
沖つ波 とをむ眉引き
大船の
ゆくらゆくらに
面影に もとな見えつつ
かく恋ひば
老いづく我が身
けだし堪へむかも
神の命の
み櫛笥に
貯ひ置きて
斎くとふ
玉にまさりて
思へりし
我が子にはあれど
うつせみの 世の理と
大夫の
引きのまにまに
しなざかる 越道をさして
延ふ蔦の
別れにしより
沖つ波 とをむ眉引き
大船の
ゆくらゆくらに
面影に もとな見えつつ
かく恋ひば
老いづく我が身
けだし堪へむかも
Hiragana Pronounciation
わたつみの
かみのみことの
みくしげに
たくはひおきて
いつくとふ
たまにまさりて
おもへりし
あがこにはあれど
うつせみの
よのことわりと
ますらをの
ひきのまにまに
しなざかる
こしぢをさして
はふつたの
わかれにしより
おきつなみ
とをむまよびき
おほぶねの
ゆくらゆくらに
おもかげに
もとなみえつつ
かくこひば
おいづくあがみ
けだしあへむかも
かみのみことの
みくしげに
たくはひおきて
いつくとふ
たまにまさりて
おもへりし
あがこにはあれど
うつせみの
よのことわりと
ますらをの
ひきのまにまに
しなざかる
こしぢをさして
はふつたの
わかれにしより
おきつなみ
とをむまよびき
おほぶねの
ゆくらゆくらに
おもかげに
もとなみえつつ
かくこひば
おいづくあがみ
けだしあへむかも
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