忽見入京述懐之作生別悲<兮>断腸万廻怨緒難禁聊奉所心一首并二絶 (Manyoshu 4008)
安遠邇与之
奈良乎伎波奈礼
阿麻射可流
比奈尓波安礼登
和賀勢故乎
見都追志乎礼婆
於毛比夜流
許等母安利之乎
於保伎美乃 美許等可之古美
乎須久尓能
許等登理毛知弖
和可久佐能 安由比多豆久利
無良等理能
安佐太知伊奈婆
於久礼多流 阿礼也可奈之伎
多妣尓由久
伎美可母孤悲無
於毛布蘇良 夜須久安良祢婆
奈氣可久乎
等騰米毛可祢C
見和多勢婆 宇能婆奈夜麻乃
保等登藝須
<祢>能未之奈可由
安佐疑理能 美太流々許己呂
許登尓伊泥弖
伊<波><婆>由遊思美
刀奈美夜麻 多牟氣能可味尓
奴佐麻都里
安我許比能麻久
波之家夜之 吉美賀多太可乎
麻佐吉久毛
安里多母等保利
都奇多々婆 等伎毛可波佐受
奈泥之故我
波奈乃佐可里尓
阿比見之米等曽
奈良乎伎波奈礼
阿麻射可流
比奈尓波安礼登
和賀勢故乎
見都追志乎礼婆
於毛比夜流
許等母安利之乎
於保伎美乃 美許等可之古美
乎須久尓能
許等登理毛知弖
和可久佐能 安由比多豆久利
無良等理能
安佐太知伊奈婆
於久礼多流 阿礼也可奈之伎
多妣尓由久
伎美可母孤悲無
於毛布蘇良 夜須久安良祢婆
奈氣可久乎
等騰米毛可祢C
見和多勢婆 宇能婆奈夜麻乃
保等登藝須
<祢>能未之奈可由
安佐疑理能 美太流々許己呂
許登尓伊泥弖
伊<波><婆>由遊思美
刀奈美夜麻 多牟氣能可味尓
奴佐麻都里
安我許比能麻久
波之家夜之 吉美賀多太可乎
麻佐吉久毛
安里多母等保利
都奇多々婆 等伎毛可波佐受
奈泥之故我
波奈乃佐可里尓
阿比見之米等曽
Modern Japanese
あをによし
奈良を来離れ
天離る
鄙にはあれど
我が背子を
見つつし居れば
思ひ遣る
こともありしを
大君の 命畏み
食す国の
事取り持ちて
若草の 足結ひ手作り
群鳥の
朝立ち去なば
後れたる 我れや悲しき
旅に行く
君かも恋ひむ
思ふそら 安くあらねば
嘆かくを
留めもかねて
見わたせば 卯の花山の
霍公鳥
音のみし泣かゆ
朝霧の 乱るる心
言に出でて
言はばゆゆしみ
砺波山 手向けの神に
幣奉り
我が祈ひ祷まく
はしけやし 君が直香を
ま幸くも
ありた廻り
月立たば 時もかはさず
なでしこが
花の盛りに
相見しめとぞ
奈良を来離れ
天離る
鄙にはあれど
我が背子を
見つつし居れば
思ひ遣る
こともありしを
大君の 命畏み
食す国の
事取り持ちて
若草の 足結ひ手作り
群鳥の
朝立ち去なば
後れたる 我れや悲しき
旅に行く
君かも恋ひむ
思ふそら 安くあらねば
嘆かくを
留めもかねて
見わたせば 卯の花山の
霍公鳥
音のみし泣かゆ
朝霧の 乱るる心
言に出でて
言はばゆゆしみ
砺波山 手向けの神に
幣奉り
我が祈ひ祷まく
はしけやし 君が直香を
ま幸くも
ありた廻り
月立たば 時もかはさず
なでしこが
花の盛りに
相見しめとぞ
Hiragana Pronounciation
あをによし
ならをきはなれ
あまざかる
ひなにはあれど
わがせこを
みつつしをれば
おもひやる
こともありしを
おほきみの
みことかしこみ
をすくにの
こととりもちて
わかくさの
あゆひたづくり
むらとりの
あさだちいなば
おくれたる
あれやかなしき
たびにゆく
きみかもこひむ
おもふそら
やすくあらねば
なげかくを
とどめもかねて
みわたせば
うのはなやまの
ほととぎす
ねのみしなかゆ
あさぎりの
みだるるこころ
ことにいでて
いはばゆゆしみ
となみやま
たむけのかみに
ぬさまつり
あがこひのまく
はしけやし
きみがただかを
まさきくも
ありたもとほり
つきたたば
ときもかはさず
なでしこが
はなのさかりに
あひみしめとぞ
ならをきはなれ
あまざかる
ひなにはあれど
わがせこを
みつつしをれば
おもひやる
こともありしを
おほきみの
みことかしこみ
をすくにの
こととりもちて
わかくさの
あゆひたづくり
むらとりの
あさだちいなば
おくれたる
あれやかなしき
たびにゆく
きみかもこひむ
おもふそら
やすくあらねば
なげかくを
とどめもかねて
みわたせば
うのはなやまの
ほととぎす
ねのみしなかゆ
あさぎりの
みだるるこころ
ことにいでて
いはばゆゆしみ
となみやま
たむけのかみに
ぬさまつり
あがこひのまく
はしけやし
きみがただかを
まさきくも
ありたもとほり
つきたたば
ときもかはさず
なでしこが
はなのさかりに
あひみしめとぞ
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