思放逸鷹夢見感悦作歌一首[并短歌] (Manyoshu 4011)
大王乃
等保能美可度曽
美雪落
越登名尓於敝流
安麻射可流
比奈尓之安礼婆
山高美
河登保之呂思
野乎比呂美
久佐許曽之既吉 安由波之流
奈都能左<加>利等
之麻都等里
鵜養我登母波
由久加波乃 伎欲吉瀬其<等>尓
可賀里左之
奈豆左比能保流
露霜乃 安伎尓伊多礼<婆>
野毛佐波尓
等里須太家里等
麻須良乎能 登母伊射奈比弖
多加波之母
安麻多安礼等母
矢形尾乃
安我大黒尓
[大黒者蒼鷹之名也]
之良奴里<能>
鈴登里都氣弖
朝猟尓
伊保都登里多C
暮猟尓 知登理布美多C
於敷其等邇
由流須許等奈久
手放毛
乎知母可夜須伎 許礼乎於伎C
麻多波安里我多之
左奈良敝流
多可波奈家牟等
情尓波 於毛比保許里弖
恵麻比都追
和多流安比太尓
多夫礼多流 之許都於吉奈乃
許等太尓母
吾尓波都氣受
等乃具母利
安米能布流日乎 等我理須等
名乃未乎能里弖
三嶋野乎
曽我比尓見都追
二上 山登妣古要C
久母我久理
可氣理伊尓伎等
可敝理伎弖
之波夫礼都具礼 呼久餘思乃
曽許尓奈家礼婆
伊敷須敝能
多騰伎乎之良尓
心尓波 火佐倍毛要都追
於母比孤悲
伊<伎>豆吉安麻利
氣太之久毛 安布許等安里也等
安之比奇能
乎C母許乃毛尓
等奈美波里 母利敝乎須恵C
知波夜夫流
神社尓
C流鏡
之都尓等里蘇倍 己比能美弖
安我麻都等吉尓
乎登賣良我
伊米尓都具良久
奈我古敷流 曽能保追多加波
麻追太要乃
波麻由伎具良之
都奈之等流
比美乃江過弖 多古能之麻
等<妣>多毛登保里
安之我母<乃>
須太久舊江尓
乎等都日毛 伎能敷母安里追
知加久安良婆
伊麻布都可太未
等保久安良婆 奈奴可乃<乎>知<波>
須疑米也母
伎奈牟和我勢故
祢毛許呂尓 奈孤悲曽余等曽
伊麻尓都氣都流
等保能美可度曽
美雪落
越登名尓於敝流
安麻射可流
比奈尓之安礼婆
山高美
河登保之呂思
野乎比呂美
久佐許曽之既吉 安由波之流
奈都能左<加>利等
之麻都等里
鵜養我登母波
由久加波乃 伎欲吉瀬其<等>尓
可賀里左之
奈豆左比能保流
露霜乃 安伎尓伊多礼<婆>
野毛佐波尓
等里須太家里等
麻須良乎能 登母伊射奈比弖
多加波之母
安麻多安礼等母
矢形尾乃
安我大黒尓
[大黒者蒼鷹之名也]
之良奴里<能>
鈴登里都氣弖
朝猟尓
伊保都登里多C
暮猟尓 知登理布美多C
於敷其等邇
由流須許等奈久
手放毛
乎知母可夜須伎 許礼乎於伎C
麻多波安里我多之
左奈良敝流
多可波奈家牟等
情尓波 於毛比保許里弖
恵麻比都追
和多流安比太尓
多夫礼多流 之許都於吉奈乃
許等太尓母
吾尓波都氣受
等乃具母利
安米能布流日乎 等我理須等
名乃未乎能里弖
三嶋野乎
曽我比尓見都追
二上 山登妣古要C
久母我久理
可氣理伊尓伎等
可敝理伎弖
之波夫礼都具礼 呼久餘思乃
曽許尓奈家礼婆
伊敷須敝能
多騰伎乎之良尓
心尓波 火佐倍毛要都追
於母比孤悲
伊<伎>豆吉安麻利
氣太之久毛 安布許等安里也等
安之比奇能
乎C母許乃毛尓
等奈美波里 母利敝乎須恵C
知波夜夫流
神社尓
C流鏡
之都尓等里蘇倍 己比能美弖
安我麻都等吉尓
乎登賣良我
伊米尓都具良久
奈我古敷流 曽能保追多加波
麻追太要乃
波麻由伎具良之
都奈之等流
比美乃江過弖 多古能之麻
等<妣>多毛登保里
安之我母<乃>
須太久舊江尓
乎等都日毛 伎能敷母安里追
知加久安良婆
伊麻布都可太未
等保久安良婆 奈奴可乃<乎>知<波>
須疑米也母
伎奈牟和我勢故
祢毛許呂尓 奈孤悲曽余等曽
伊麻尓都氣都流
Modern Japanese
大君の
遠の朝廷ぞ
み雪降る
越と名に追へる
天離る
鄙にしあれば
山高み
川とほしろし
野を広み
草こそ茂き 鮎走る
夏の盛りと
島つ鳥
鵜養が伴は
行く川の 清き瀬ごとに
篝さし
なづさひ上る
露霜の 秋に至れば
野も多に
鳥すだけりと
大夫の 友誘ひて
鷹はしも
あまたあれども
矢形尾の
我が大黒に
[大黒者蒼鷹之名也]
白塗の 鈴取り付けて
朝猟に
五百つ鳥立て
夕猟に 千鳥踏み立て
追ふ毎に
許すことなく
手放れも
をちもかやすき これをおきて
またはありがたし
さ慣らへる
鷹はなけむと
心には 思ひほこりて
笑まひつつ
渡る間に
狂れたる 醜つ翁の
言だにも
我れには告げず
との曇り
雨の降る日を
鳥猟すと
名のみを告りて
三島野を
そがひに見つつ
二上の 山飛び越えて
雲隠り
翔り去にきと
帰り来て
しはぶれ告ぐれ 招くよしの
そこになければ
言ふすべの
たどきを知らに
心には 火さへ燃えつつ
思ひ恋ひ
息づきあまり
けだしくも 逢ふことありやと
あしひきの
をてもこのもに
鳥網張り 守部を据ゑて
ちはやぶる
神の社に
照る鏡
倭文に取り添へ 祈ひ祷みて
我が待つ時に
娘子らが
夢に告ぐらく
汝が恋ふる その秀つ鷹は
松田江の
浜行き暮らし
つなし捕る
氷見の江過ぎて 多古の島
飛びた廻り
葦鴨の
すだく古江に
一昨日も 昨日もありつ
近くあらば
いま二日だみ
遠くあらば 七日のをちは
過ぎめやも
来なむ我が背子
ねもころに
な恋ひそよとぞ
いまに告げつる
遠の朝廷ぞ
み雪降る
越と名に追へる
天離る
鄙にしあれば
山高み
川とほしろし
野を広み
草こそ茂き 鮎走る
夏の盛りと
島つ鳥
鵜養が伴は
行く川の 清き瀬ごとに
篝さし
なづさひ上る
露霜の 秋に至れば
野も多に
鳥すだけりと
大夫の 友誘ひて
鷹はしも
あまたあれども
矢形尾の
我が大黒に
[大黒者蒼鷹之名也]
白塗の 鈴取り付けて
朝猟に
五百つ鳥立て
夕猟に 千鳥踏み立て
追ふ毎に
許すことなく
手放れも
をちもかやすき これをおきて
またはありがたし
さ慣らへる
鷹はなけむと
心には 思ひほこりて
笑まひつつ
渡る間に
狂れたる 醜つ翁の
言だにも
我れには告げず
との曇り
雨の降る日を
鳥猟すと
名のみを告りて
三島野を
そがひに見つつ
二上の 山飛び越えて
雲隠り
翔り去にきと
帰り来て
しはぶれ告ぐれ 招くよしの
そこになければ
言ふすべの
たどきを知らに
心には 火さへ燃えつつ
思ひ恋ひ
息づきあまり
けだしくも 逢ふことありやと
あしひきの
をてもこのもに
鳥網張り 守部を据ゑて
ちはやぶる
神の社に
照る鏡
倭文に取り添へ 祈ひ祷みて
我が待つ時に
娘子らが
夢に告ぐらく
汝が恋ふる その秀つ鷹は
松田江の
浜行き暮らし
つなし捕る
氷見の江過ぎて 多古の島
飛びた廻り
葦鴨の
すだく古江に
一昨日も 昨日もありつ
近くあらば
いま二日だみ
遠くあらば 七日のをちは
過ぎめやも
来なむ我が背子
ねもころに
な恋ひそよとぞ
いまに告げつる
Hiragana Pronounciation
おほきみの
とほのみかどぞ
みゆきふる
こしとなにおへる
あまざかる
ひなにしあれば
やまたかみ
かはとほしろし
のをひろみ
くさこそしげき
あゆはしる
なつのさかりと
しまつとり
うかひがともは
ゆくかはの
きよきせごとに
かがりさし
なづさひのぼる
つゆしもの
あきにいたれば
のもさはに
とりすだけりと
ますらをの
ともいざなひて
たかはしも
あまたあれども
やかたをの
あがおほぐろに
しらぬりの
すずとりつけて
あさがりに
いほつとりたて
ゆふがりに
ちとりふみたて
おふごとに
ゆるすことなく
たばなれも
をちもかやすき
これをおきて
またはありがたし
さならへる
たかはなけむと
こころには
おもひほこりて
ゑまひつつ
わたるあひだに
たぶれたる
しこつおきなの
ことだにも
われにはつげず
とのくもり
あめのふるひを
とがりすと
なのみをのりて
みしまのを
そがひにみつつ
ふたがみの
やまとびこえて
くもがくり
かけりいにきと
かへりきて
しはぶれつぐれ
をくよしの
そこになければ
いふすべの
たどきをしらに
こころには
ひさへもえつつ
おもひこひ
いきづきあまり
けだしくも
あふことありやと
あしひきの
をてもこのもに
となみはり
もりへをすゑて
ちはやぶる
かみのやしろに
てるかがみ
しつにとりそへ
こひのみて
あがまつときに
をとめらが
いめにつぐらく
ながこふる
そのほつたかは
まつだえの
はまゆきくらし
つなしとる
ひみのえすぎて
たこのしま
とびたもとほり
あしがもの
すだくふるえに
をとつひも
きのふもありつ
ちかくあらば
いまふつかだみ
とほくあらば
なぬかのをちは
すぎめやも
きなむわがせこ
ねもころに
なこひそよとぞ
いまにつげつる
とほのみかどぞ
みゆきふる
こしとなにおへる
あまざかる
ひなにしあれば
やまたかみ
かはとほしろし
のをひろみ
くさこそしげき
あゆはしる
なつのさかりと
しまつとり
うかひがともは
ゆくかはの
きよきせごとに
かがりさし
なづさひのぼる
つゆしもの
あきにいたれば
のもさはに
とりすだけりと
ますらをの
ともいざなひて
たかはしも
あまたあれども
やかたをの
あがおほぐろに
しらぬりの
すずとりつけて
あさがりに
いほつとりたて
ゆふがりに
ちとりふみたて
おふごとに
ゆるすことなく
たばなれも
をちもかやすき
これをおきて
またはありがたし
さならへる
たかはなけむと
こころには
おもひほこりて
ゑまひつつ
わたるあひだに
たぶれたる
しこつおきなの
ことだにも
われにはつげず
とのくもり
あめのふるひを
とがりすと
なのみをのりて
みしまのを
そがひにみつつ
ふたがみの
やまとびこえて
くもがくり
かけりいにきと
かへりきて
しはぶれつぐれ
をくよしの
そこになければ
いふすべの
たどきをしらに
こころには
ひさへもえつつ
おもひこひ
いきづきあまり
けだしくも
あふことありやと
あしひきの
をてもこのもに
となみはり
もりへをすゑて
ちはやぶる
かみのやしろに
てるかがみ
しつにとりそへ
こひのみて
あがまつときに
をとめらが
いめにつぐらく
ながこふる
そのほつたかは
まつだえの
はまゆきくらし
つなしとる
ひみのえすぎて
たこのしま
とびたもとほり
あしがもの
すだくふるえに
をとつひも
きのふもありつ
ちかくあらば
いまふつかだみ
とほくあらば
なぬかのをちは
すぎめやも
きなむわがせこ
ねもころに
なこひそよとぞ
いまにつげつる
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