戀夫君歌一首[并短歌] (Manyoshu 3811)

左耳通良布
君之三言等
玉梓乃
使毛不来者
憶病
吾身一曽
千<磐>破
神尓毛莫負
卜部座
龜毛莫焼曽
戀之久尓 痛吾身曽
伊知白苦
身尓染<登>保里
村肝乃
心砕而 将死命
尓波可尓成奴
今更
君可吾乎喚
足千根乃 母之御事歟
百不足
八十乃衢尓
夕占尓毛
卜尓毛曽問 應死吾之故

Modern Japanese

さ丹つらふ
君がみ言と
玉梓の
使も来ねば
思ひ病む
我が身ひとつぞ
ちはやぶる
神にもな負ほせ
占部据ゑ
亀もな焼きそ
恋ひしくに 痛き我が身ぞ
いちしろく
身にしみ通り
むらきもの
心砕けて 死なむ命
にはかになりぬ
今さらに
君か我を呼ぶ
たらちねの 母のみ言か
百足らず
八十の衢に
夕占にも
占にもぞ問ふ 死ぬべき我がゆゑ

Hiragana Pronounciation

さにつらふ
きみがみことと
たまづさの
つかひもこねば
おもひやむ
あがみひとつぞ
ちはやぶる
かみにもなおほせ
うらへすゑ
かめもなやきそ
こひしくに
いたきあがみぞ
いちしろく
みにしみとほり
むらきもの
こころくだけて
しなむいのち
にはかになりぬ
いまさらに
きみかわをよぶ
たらちねの
ははのみことか
ももたらず
やそのちまたに
ゆふけにも
うらにもぞとふ
しぬべきわがゆゑ

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