(Manyoshu 3336)
鳥音之
所聞海尓
高山麻
障所為而
奥藻麻
枕所為
<蛾>葉之
衣<谷>不服尓
不知魚取
海之濱邊尓
浦裳無 所宿有人者
母父尓
真名子尓可有六
若を之
妻香有異六 思布
言傳八跡
家問者
家乎母不告
名問跡 名谷母不告
哭兒如
言谷不語
思鞆
悲物者 世間有
<世間有>
所聞海尓
高山麻
障所為而
奥藻麻
枕所為
<蛾>葉之
衣<谷>不服尓
不知魚取
海之濱邊尓
浦裳無 所宿有人者
母父尓
真名子尓可有六
若を之
妻香有異六 思布
言傳八跡
家問者
家乎母不告
名問跡 名谷母不告
哭兒如
言谷不語
思鞆
悲物者 世間有
<世間有>
Modern Japanese
鳥が音の
聞こゆる海に
高山を
隔てになして
沖つ藻を
枕になし
ひむし羽の
衣だに着ずに
鯨魚取り
海の浜辺に
うらもなく 臥やせる人は
母父に
愛子にかあらむ
若草の
妻かありけむ 思ほしき
言伝てむやと
家問へば
家をも告らず
名を問へど 名だにも告らず
泣く子なす
言だにとはず
思へども
悲しきものは 世間にぞある
世間にぞある
聞こゆる海に
高山を
隔てになして
沖つ藻を
枕になし
ひむし羽の
衣だに着ずに
鯨魚取り
海の浜辺に
うらもなく 臥やせる人は
母父に
愛子にかあらむ
若草の
妻かありけむ 思ほしき
言伝てむやと
家問へば
家をも告らず
名を問へど 名だにも告らず
泣く子なす
言だにとはず
思へども
悲しきものは 世間にぞある
世間にぞある
Hiragana Pronounciation
とりがねの
きこゆるうみに
たかやまを
へだてになして
おきつもを
まくらになし
ひむしはの
きぬだにきずに
いさなとり
うみのはまへに
うらもなく
こやせるひとは
おもちちに
まなごにかあらむ
わかくさの
つまかありけむ
おもほしき
ことつてむやと
いへとへば
いへをものらず
なをとへど
なだにものらず
なくこなす
ことだにとはず
おもへども
かなしきものは
よのなかにぞある
よのなかにぞある
きこゆるうみに
たかやまを
へだてになして
おきつもを
まくらになし
ひむしはの
きぬだにきずに
いさなとり
うみのはまへに
うらもなく
こやせるひとは
おもちちに
まなごにかあらむ
わかくさの
つまかありけむ
おもほしき
ことつてむやと
いへとへば
いへをものらず
なをとへど
なだにものらず
なくこなす
ことだにとはず
おもへども
かなしきものは
よのなかにぞある
よのなかにぞある
Translation:
Language:
Reviews
No reviews yet.