詠霍公鳥一首[并短歌] (Manyoshu 1755)

鴬之
生卵乃中尓
霍公鳥
獨所生而
己父尓
似而者不鳴
己母尓
似而者不鳴
宇能花乃
開有野邊従 飛翻
来鳴令響
橘之
花乎居令散
終日 雖喧聞吉
幣者将為
遐莫去
吾屋戸之
花橘尓 住度鳥

Modern Japanese

鴬の
卵の中に
霍公鳥
独り生れて
己が父に
似ては鳴かず
己が母に
似ては鳴かず
卯の花の
咲きたる野辺ゆ 飛び翔り
来鳴き響もし
橘の
花を居散らし
ひねもすに 鳴けど聞きよし
賄はせむ
遠くな行きそ
我が宿の
花橘に 住みわたれ鳥

Hiragana Pronounciation

うぐひすの
かひごのなかに
ほととぎす
ひとりうまれて
ながちちに
にてはなかず
ながははに
にてはなかず
うのはなの
さきたるのへゆ
とびかけり
きなきとよもし
たちばなの
はなをゐちらし
ひねもすに
なけどききよし
まひはせむ
とほくなゆきそ
わがやどの
はなたちばなに
すみわたれとり

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